時の旅人の超常現象の研究  〜 「 氣」は存在する 〜

氣は存在する、そして誰でも毎日でも超常現象を再現出来る。

科学者のたそがれ後記281(中国のスパイ組織131)

12  1 16

科学者のたそがれ後記281(中国のスパイ組織231)

刘学宏(ル・クエホン)統領は麗麗の肌の白さに改めて驚いていた。

「お前は白人じゃないのか」
「いいえ、中国人です」

愛華の前夫は調べていなかった。

「お前の美しさは藩金蓮以上だろうな」

下男役の20代の男が阿片に火を付けた。
深く吸い込むと西門慶になった。

何でも屋の老婆のモデルは現実には居ないが阿片の力ではっきりと見えていた。

「おっかさん、10両出そうじゃないか」*

10両は現在のどれくらいなのか。
正確な資料は見つからない。
10万円では西門慶に嫁いだ後だが金がない藩金蓮が占い師に9両払っているから多すぎるような気もする。
他の数箇所の場面の話から推測すると当時の生活水準を考慮して一万円であろうか。
西門家の家計が30両(3万円)、西門慶が商売用に仕入れた絹織物が二千両(200万円)であるから不自然ではない。
但し、詳しい資料が見つかれば変更が必要かもしれない。

何でも屋の王婆はいろいろとじらしてからやっと仲人を引き受けた。

王婆は巧みに藩金蓮に取り入った。
まず縫い物の仕事を与え、仕事ぶりを見たいからと言って自分の家に招き仕事の合間に酒を飲ませた。

それが二日間、続き、三日目の朝、西門慶を呼び入れて藩金蓮に会わせた。

「この方が(わたしに)仕立てようの反物を下さったんです。一寸、見たいとおっしゃったのでお連れしました」
「あら、見せるほどのものでは・・・・」
断る前に男はずかずかと近くに寄って来た。
「失礼します」
王婆「どうです。お上手でしょう」
「まるで神わざだ」
「ご冗談を」

西門慶は夫の武大より遥かにいい男であるがハリウッド映画のようにとんとん拍子に話が進むわけではない。

そこに明時代(1610年頃)の中国という歴史背景を考えれば当然のことである。
王婆は流石は商売仲人、話を盛り上げて何とか酒の席に持って行った。

酒を酌み交わし話が弾んだ所で王婆は(男に)最後の止めを刺させたかった。

「あら、旦那さま、お酒がなくなりました。すぐ買ってきますから」
「いかないで・・・・わたしはもう飲みません」
「すぐ帰るから、・・・・大丈夫ですよ」

大抵の女は警戒して一緒に出るのだがこの淫乱女はやはり「期待」していたのであろう。
立ち上がらなかった。

現代ではその後の行為が強姦か和姦かの大問題になるであろう。
しかし、当時は金のある身ならそれ位は簡単に切り抜ける自信はあった。
役人に相応な賄賂を取らせば貧しい女の言い分など門前払いであろう。

藩金蓮は相手を訴えることはせず、西門慶も毎日、王婆の家に通って「ラブホテル」代わりに使った。

中国語に比べて日本語や英語は愛情や交情場面を記述するのに単純過ぎる?
またはそれは作家の腕の差によるのだろうか?

英語の場合、ポオのリジーアを見よう。
リジーアが死ぬ数日前に作った詩である。*

見よ!祭りの夜ぞ さみしき末の世の。
天使の群れは翼をそろえ、着飾って
・・・・・・・・・
群衆、いつまでも捉え得ず、
ひとめぐりして戻るは つねに出発点、 大いなる「狂気」、
それにもまさる「罪」と
「恐怖」こそ、このプロットの中心。
・・・・・・・・・・
この詩は象徴的であるから読者はどのようにも取れる。
そこが面白い。

西門慶と藩金蓮の「初夜」の記述は絶品である。**
日本の大御所といわれるポルノ作家の表現と比べるとどうだろうか。

頚(うなじ)を交えたる鴛鴦(えんおう)は水に戯れ、頭(こうべ)を並べたる鸞鳳(らんぽう)は花を穿(うが)つ。
              ・・・・・・・・・・・・
雲に羞(は)じ雨に怯(おび)え揉差(じゅうさ)すれば万種の妖嬈(ようじょう)。
恰恰(こうこう)たる鶯声(おうせい)耳畔(じはん)を離れず
津津(しんしん)たる甜唾(ベンだ)笑って舌尖を吐く。
楊柳(ようりゅう)の腰脈脈として春濃く、桜桃の口微微として気喘(あえ)ぐ。
              ・・・・・・・・・・・

* ポオ作 八木敏雄訳 黄金虫 アッシャー家の崩壊より「リジーア」 岩波文庫
** 小野忍 千田九一訳 金瓶梅 岩波文庫

  1. 2012/01/16(月) 14:20:25|
  2. 日記|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

科学誌からグラビアを追放しよう | ホーム | 科学者のたそがれ後記280(中国のスパイ組織230)

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://juko321.blog69.fc2.com/tb.php/1522-7e0b9248

| ホーム |